睡眠時無呼吸症候群
睡眠時無呼吸症候群とは?
睡眠中に、無呼吸が1時間に5回以上、または7時間の睡眠中に30回以上ある状態を睡眠時無呼吸症候群と言います。症状としては、いびきと睡眠中に呼吸が止まってしまうことです。
睡眠時無呼吸症候群の原因?
喉の奥が睡眠中に詰まってしまい呼吸ができなくなってしまうためです。扁桃腺が肥大している場合や、肥満、下あごが小さい、加齢などにより喉の奥は狭くなり無呼吸が起こります。
無呼吸の問題点
このような睡眠中の無呼吸が長期にわたり、交感神経緊張状態が長く続くと、高血圧や心疾患を合併する危険性が高くなります。死亡率も増加すると言われています。また眠気による交通事故率の増加や、生活や仕事への支障をきたすことがあります。無呼吸が続くと脳梗塞になりやすくなり、重症の無呼吸になりますと約3.3倍脳梗塞になりやすくなると報告されています。糖尿病のリスクも高くなると言われており、約1.6倍なりやすいようです。無呼吸に高血圧や糖尿病などが重なると脳や心臓へのストレスはますます高くなっていくと考えられます。
検査と診断
検査は自宅で行う簡易検査があります。自宅に送られてきた検査キットを体につけて一晩眠ってもらい睡眠中のデータをとります。そのデータを送り返してもらいデータ解析を行い睡眠中の呼吸状態をチェックします。
無呼吸の程度によっては睡眠ポリグラフ検査といって、より詳しい検査が必要になる場合があります。
治療
検査にて睡眠時無呼吸症候群があると診断された場合は、「CPAP療法」という治療があります。これは睡眠中に呼吸を補助するマスクをつけて頂く方法です。これによって睡眠中の呼吸状態が安定し、高血圧や心疾患などのリスクが下がると報告されています。
また肥満のある方は減量などによって呼吸状態が改善することが期待できます。