脳梗塞の原因としての心臓
2015年06月27日
心臓の不整脈の一つに心房細動があります。
この不整脈があると心臓に「血の塊」ができて、脳に飛んでいき脳梗塞を起こすことが
あります。
高齢になると心房細動が増えていきますから、このタイプの脳梗塞が最近増えてきてい
ます。
長嶋元監督もこのタイプの脳梗塞です。
脳梗塞を予防するために「血の塊」を作らないようにする薬があります。
また不整脈自体を治す治療もありますので、不整脈のあるかたは病院で相談してみま
しょう。
こくぶ脳外科・内科クリニック
肩こりの病態
2015年06月13日
肩こりは男性も女性も困っている方が多いと言われており、特に日本人に多いようです。
肩こりの原因はさまざまですが、ストレスがかかりやすい人に多い傾向があるようです。
精神的な緊張が、肩や首の血流障害を起こし、「肩首こり」の原因となっていると考えられます。
治療としては、ウォーキングやジョッギングなどの全身運動は有効です。
肩や首など局所の血流改善ではなく、全身の血流改善が大切なようです。
症状が強い場合は、痛みどめの薬なども必要な場合があります。
心臓の病気や頸椎の病気が隠れている場合もありますので、症状が強い場合は病院で診察を。
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高次脳機能障害について
2015年06月06日
交通事故後の頭部外傷により、高次脳機能障害を起こすことがあります。
手足の動きはよいのですが、「計算ができない」「意欲がない」「対人関係がうまくいかな
い」などの症状がみられます。
他人からみれば何ら問題ないように見えるのですが、本人は日常生活や仕事に支障を
きたします。
原因として神経線維が断裂する「びまん性軸索損傷」という病態があります。
頭部画像検査でも異常ないことが多く、診断にも困る場合があります。
MRI検査のfiber tractgraphyによって大脳白質線維の障害が確認される場合も報告さ
れています。
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片頭痛と光
2015年06月01日
片頭痛のある方は光に過敏の方が多いと言われています。
脳が光に対して過敏になっている状態で、片頭痛の引き金になることもあります。
片頭痛のある方で、光に過敏のある方は、夜のスマホに注意が必要です。
また明るすぎない部屋にするなども大切です。
寝る前2時間は強い光をあびないようにしましょう。
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アルコールと食道癌
2015年05月22日
アルコールの分解能力が弱い人が日本人の約10%にいると言われています。
アルコールがアセトアルデヒドに変わり、これが食道癌の発症に関与していると指摘されています。
コップ一杯のビールでも顔が赤くなる人は「フラッシャー」と言われます。
このタイプの人はアルコールに弱く、無理してアルコールをとると癌になりやすくなりま
す。
アルコールの飲めない人には「無理強い」しない方がよいようです。
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高齢者の血糖値は高めで維持?
2015年05月13日
以前は高齢者でも厳格に血糖値をコントロールするのが一般的でした。
最近では、高齢者の血糖値はやや高めに維持するようになりました。
低リスク群ではHbA1c:7.4%が目標です(正常は6.2以下です)。
認知症がある場合はさらに高い値で維持となります。
低血糖に伴う、転倒骨折や、認知症症状の悪化が心配なため、高齢者の血糖は若い
人より高めにします。
また腎臓機能の問題もあり、治療はより複雑になります。
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「体重減少」の原因は?
2015年05月02日
食事制限や運動をしているわけではないのに体重が減少していく場合があります。
原因としてさまざまなものがあります。
一番数が多くて大事なものに悪性疾患があります。たとえば、胃がん肝臓や胆嚢のがん、血液のがん、泌尿器科系のがんがあります。
その他、胃潰瘍や逆流性食道炎などの消化器疾患、甲状腺や糖尿病などの内分泌疾患。
肺気腫などの消耗性疾患でも体重が減ります。
まずは体重減少の原因検索が大切なので、早めに病院で診察を。
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急な激しい頭痛の原因の一つ「脳動脈解離」
2015年04月25日
脳の中で痛みを感じる部分は主に、血管系(動脈)と硬膜(脳を覆う膜)です。
若い人の急な頭痛で多いのが、解離性動脈瘤です。
椎骨脳底動脈系の血管解離が8割を占め、初発は頭痛が多いです。
動脈解離に伴い小脳に脳梗塞を来す場合もあります。
若い人で脈打つ痛みがあり、脳梗塞がみられたら動脈解離が疑われます。
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中年男性の更年期障害
2015年04月21日
男性にも更年期障害があり、LOH症候群、加齢男性性腺機能低下症候群と言われます。
体調不良や、不眠、不安症、疲れやすい、筋力低下、性的機能低下などがみられます。
男性ホルモンのテストステロンが低下することによります。
診断として血液中の遊離型テストステロンの濃度測定を行います。
治療として男性ホルモンの注射、生活習慣の改善などを行います。
テストステロンは肥満を抑える作用があり、低下することでメタボになりやすくなります。
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片側のまぶたの痙攣
2015年04月11日
片側のまぶたがけいれんする場合の多くは、脳幹と言われる部分からでる顔面神経が
蛇行する血管で圧迫されることにより起こると言われています。
メンタルが原因で起こる場合は両側性が多いようです。
まぶたでも上よりも下のまぶたが最初にぴくついてくることが多いです。
軽症の場合は自然によくなることがありますが、悪化して1日中ぴくついてくることもあり
ます。
その場合はボトックス注射が有効です。
数か月に1回の注射が必要ですが、注射をする頻度が少しずつ減ってくることもあります。
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