ノロウイルス急増中
2012年11月28日
厚生労働省はノロウイルスによる感染性胃腸炎が急増していると警告しています。
手についたウイルスが食事の時に口にはいることで感染してしまいます。
症状は主に嘔吐と下痢、発熱です。
吐いたものや、便の中にウイルスがいて、そこから感染が広がっていきます。
食事などの前は必ず手洗いをしてウイルスを洗い流しましょう。
こくぶ脳外科・内科クリニック
くも膜のう胞による頭痛
2012年11月21日
くも膜のう胞はくも膜の先天奇形の一種で、脳の検査をすると稀にみつかります。
ほとんどは症状がありませんが時に頭痛をきたすことがあります。
くも膜のう胞内に出血をする場合や、くも膜のう胞自体が大きくなることによります。
頭痛は脈打つ痛みや重い痛みで、片頭痛と間違う場合があります。
急な頭痛があり長引く場合は一度脳の検査をする必要があります。
頭痛とこくぶ脳外科・内科クリニック
慢性のめまいの原因:遅発性内リンパ水腫
2012年11月07日
子供の時にウイルス感染したり、頭部外傷、炎症などで片方の耳が高度の難聴になっ
た場合、数年たってからめまい発作を起こすことがあります。
内耳にリンパ水腫を起こす点ではメニエール病と同じメカニズムです。
治療もメニエール病に準じて行います。
片側の難聴がありめまいが続く場合は、この病気の可能性があります。
風邪のメカニズム
2012年11月01日
風邪の原因の多くはウイルス感染です。
ウイルスが喉に感染すると炎症を起こして、痛みがでます。気管支に感染すると咳や
痰が出てきます。
炎症とは免疫細胞がウイルスを排除しようとする反応です。
炎症反応によって熱がでます。多少の熱であれば免疫反応によるものなので経過観
察でよいです。
高熱になると体力を消耗するので薬でコントロールが必要です。
風邪から肺炎を起こすこともありますので、症状が強い場合は早めに病院受診を。
治療可能な認知症ー正常圧水頭症ー
2012年10月31日
認知症の多くはアルツハイマー病などの変性疾患ですが、中には治療することでよく
なる認知症もあります。
正常圧水頭症は何らかの原因で髄液の流れが妨げられ、脳室に髄液がたまる病気
です。
症状は認知j機能障害に、歩行障害や尿失禁がみられる場合は疑われます。
診断は頭部MRIにて脳室の拡大がみられ、特に円蓋部という部分の脳が圧迫されて
いる所見が見られます。
この場合は手術をすることで症状が改善することがあますので、ご心配の方は病院
で相談を。
認知症とこくぶ脳外科・内科クリニック
動脈硬化と健診について
2012年10月23日
動脈硬化が進むと脳梗塞や心筋梗塞になる可能性が高まります。
動脈硬化を予防するためにはコレステロールや中性脂肪を管理することも大切です
が、それ以外にも血圧、血糖の管理、喫煙、慢性腎臓病(CKD)、加齢、心臓病の家
族歴なども大切です。
特に脂質管理が大切ですが、悪玉コレステロール(LDL)が140以上の場合、善玉コ
レステロール(HDL)が40未満の場合、中性脂肪が150以上の場合は注意が必要で
す。
定期的な血液検査をして、現在の状態をチェックすることが大切です。
CT検査で子供の癌のリスク増大と報告
2012年10月19日
子供のころにCT検査を数回受けると将来脳腫瘍や白血病になる確率が高くなる
Lancetという医学雑誌に報告されています。
CT検査が必要な場合は仕方がありませんが、必要以上の検査は控えたほうがよさ
そうです。
脳腫瘍のリスクが3倍になるとのことですが、もともとの数が少ないので過剰な心配は
必要ないと思われます。
頭部打撲・こくぶ脳外科・内科クリニック
脳卒中と認知症
2012年10月19日
脳梗塞や脳出血を起こした後に、認知機能が低下する場合があります。これを血管
性認知症といいます。
アルツハイマー型認知症の次に多いタイプの認知症です。
特徴は、まだら状の記憶力低下で病識や判断力は比較的よく保たれます。
記憶力低下はアルツハイマーよりも軽度のことが多いです。
高血圧や糖尿病などがベースにあることが多く、脳のMRI検査で脳梗塞や脳出血が
確認されます。
脳卒中とこくぶ脳外科・内科クリニック
メタボリックシンドロームと高血圧
2012年10月15日
メタボリックシンドロームは内臓脂肪の蓄積で、血圧が高くなり、血糖値が上がり、中
性脂肪が上がる病気です。
男性の約半分はメタボリックシンドロームかその予備軍といわれており、脳卒中や心
筋梗塞のなりやすくなります。
特に高血圧はほとんどの人にみられ、高血圧ガイドラインではARBというタイプの降
圧剤が勧められています。
血圧が高く、メタボのある方は早めに病院に受診しましょう。
脳卒中とこくぶ脳外科・内科クリニック
糖尿病とアルツハイマー病
2012年10月06日
糖尿病があるとアルツハイマー病になりやすいことが注目されるようになってきまし
た。
インスリン抵抗性、高インスリン血症のある方の脳の解剖をすると、アルツハイマー
病の原因である老人斑の蓄積が有意に認められるようです。
メタボリックシンドロームの方も、同様のメカニズムでアルツハイマー病になりやすく、
正常の方の約2.5倍なりやすいとの報告もあります。
若いうちから内臓脂肪に注意が必要です。
物忘れ外来 http://www.kokubu-clinic.jp/cognitive/