血糖値が高いと脳萎縮も進む
2013年02月08日
糖尿病があるとアルツハイマー型認知症になりやすいことは以前から報告されていま
す。
糖尿病でのインスリン抵抗性がアミロイドの沈着に関与しているという報告や、高血
糖による酸化ストレスや慢性の炎症が関与しているのではないかと言われています。
糖尿病でなく血糖値が高いだけでも脳の萎縮が進行しやすいと報告されています。
血糖値を正常にたもつことは、脳梗塞などの病気を予防するだけでなく脳萎縮の予
防にもなります。
認知症とこくぶ脳外科・内科クリニック
睡眠のメカニズム
2013年02月06日
睡眠は、睡眠物質の蓄積による作用と脳の体内時計リズムによる作用の2つが関連し
て起こります。
体内時計は、外からの強い光に強い影響を受けています。また松果体から分泌される
メラトニンという物質の分泌にも関与しています。
夜に強い光を浴びると体内時計が狂ってしまい、睡眠障害の原因となりますので注意し
ましょう。
片頭痛を持つ女性は脳MRIに変化
2013年02月01日
片頭痛をもつ女性は頭部MRIにて大脳深部白質というところに異常な信号がでること
があると報告されています。
大脳深部白質とは、神経細胞の線維が集まっているところです。
この変化によって将来脳梗塞や認知機能障害が起こるかどうかはわかりませんが、
今後の研究が待たれます。
この変化は男性の片頭痛の方にはみられないとのことです。
頭痛とこくぶ脳外科・内科クリニック
http://www.kokubu-clinic.jp/headache/
中年期に運動すると高齢期に病気になりにくい
2013年01月25日
40-60歳の時にフィットネスなど運動をする習慣のある方は、高齢期になって慢性疾患
になりにくいと報告されています。
慢性疾患とは、糖尿病、慢性腎臓病、心不全、脳卒中、アルツハイマー病、大腸がん、
肺がんなどです。
定期的な運動をする習慣で、健康に年をとることができるようです。
高齢者のてんかん発作
2013年01月17日
てんかん発作といえば子供のけいれんをイメージしますが、最近では高齢者のてんか
んが増えています。
原因は脳梗塞や脳出血の後遺症、脳腫瘍、頭部外傷などで、それらが引き金になっ
てけいれんをおこします。
気がつかずに事故を起こすこともあります。
全身のけいれんを起こすことは少なく、意識がもうろうとする、話しかけても返事がな
い、「はい」「はい」など同じ返事をする、物忘れするなどのわかりにくい症状です。
抗てんかん薬で症状がよくなることが多いですので疑わしい場合は病院で相談しまし
ょう。
脳卒中とこくぶ脳外科・内科クリニック
最近の傷の治療
2013年01月12日
怪我をして傷ができると、昔はしっかり消毒してガーゼをあててそれを毎日変えるとい
うのが一般的でした。
しかし最近では消毒すると皮膚の再生が妨げられ、ガーゼをあてるとはがすときにせ
っかく再生した皮膚がはがされてしまうというデメリットが言われるようになりました。
傷によっては水洗いだけでよい場合もあり、傷を湿らせる治療法が最近では一般的
です。
頭の傷もシャワーで傷を毎日水洗いしたほうが良いです。
糖尿病とすい臓癌
2013年01月08日
すい臓癌は、あまり症状がないため発見された時はすでに進行していることが多いで
す。
すい臓癌には以下の危険因子があります。
1)家族にすい臓癌になった人がいる、2)糖尿病か慢性膵炎になている、3)喫煙して
いる。
このような危険因子のあるかたは定期的に腹部のエコーや腹部MRIなどの検査が必
要です。
糖尿病のあるかたは約2倍すい臓癌になりやすいと報告されています。
頭痛とくも膜下出血
2013年01月07日
頭痛で最も多い原因は緊張型頭痛と片頭痛です。
特に緊張型頭痛は肩や首のこりが原因となるため、この冬の時期は悪化傾向になり
ます。
頭痛の中には命に危険を及ぼすものがあり、最も危険なものがくも膜下出血です。
くも膜下出血は脳の血管に動脈瘤ができて、これが破裂して起こります。
今までにない頭痛がみられた場合は、脳の検査をお勧めします。
軽い頭痛でもくも膜下出血を起こしている場合もあります。
頭痛とこくぶ脳外科・内科クリニック
68歳 男性 脳卒中後の筋肉のこわばり
2012年12月27日
(経過)5年前に脳出血を起こし、右半身の麻痺と言語障害がみられます。普段は車
椅子の生活です。
(症状)右上肢の筋のこわばり(痙縮)がみられ、肘が曲がり、手は握った状態で爪が
手に食い込んだ状態です。そのため痛みがあり、衛生上も問題があります。
(治療)緊張の高い腕の筋肉にボトックス注射を行ったところ、肘がある程度伸びて、
手も広げやすくなり爪もつみやすくなりました。この効果は数ヶ月続きます。見た目の
効果もそうですが、ご本人の満足度が高いようです。
脳卒中、後遺症、こくぶ脳外科・内科クリニック
物盗られ妄想と認知症
2012年12月22日
財布を盗まれた、印鑑を盗まれたなどの妄想は認知症によくみられる症状です。
お嫁さんなど最も依存している人が攻撃対象になることが多いです。
攻撃性の裏に精神的な依存があるからではないかと考えられています。
認知症が軽度から中等度の時期に見られ、その後減少していくようです。
アルツハイマー病による症状の場合は少量の抗精神薬が有効な場合があります。
家族の対応として、妄想に対していきなり否定しないことが大切です。