肩こり首こりによる頭痛
2012年09月27日
肩こり首こりの原因の多くは、首や肩周囲の筋肉の異常によるものです。
同じ姿勢を続けたり、運動不足になると筋肉の血流が悪くなっていきます。その後筋
肉に老廃物がたまり「こり」が起こってきます。
筋が硬くなってくるとさらに血流が悪くなり、肩こりは慢性化していきます。
肩こりからくる頭痛の特徴は、肩や首の筋肉の一部の異常に伴って離れた部分に痛
みがくることです。
この筋肉の異常部をトリガーポイントといいます。
肩こりによる頭痛の場合はこのトリガーポイントのある筋肉を治療する必要があります。
また筋肉の血流をよくするためには、普段から首肩の筋に負担がかからない姿勢を
することや、筋肉を動かすことで常に血流を低下させないことが大切です。
頭痛とこくぶ脳外科・内科クリニック
72歳 女性 言葉がもつれる
2012年09月24日
昨日から急に言葉がもつれるようになったとのことで当院受診されました。
手足の麻痺や感覚障害はなく、喋る時に少し引っかかる感じとのことです。
以前から高血圧で血圧を下げるお薬を飲まれていました。
頭部MRI検査では左の大脳に小さい脳梗塞ができていました。
その後お薬と点滴にて症状は次第に回復がみられました。
脳の言語野は左の脳にみられます。小さい脳梗塞ですが、ちょうど言語に関係する
部分の血管が詰まってしまったと考えられます。
今後は再発予防のための治療が必要です。
寒くなってくると脳梗塞が増えてきますので、症状がある方は早めに病院を受診しましょう。
脳梗塞とこくぶ脳外科・内科クリニック
今までにない頭痛の場合
2012年09月13日
頭痛はよくある症状ですが、くも膜下出血のような生命に危険な頭痛もあります。
今までの人生で最も強い痛みの場合、頭痛で嘔吐をした場合、意識を一瞬なくしてしま
うような場合は危険な頭痛の場合があります。
以上のような症状がある場合は、早めに脳の検査が必要です。
頭痛とこくぶ脳外科・内科クリニック
68歳 男性 足がもつれる
2012年09月06日
最近になり足がよくもつれるとのことで当院受診となりました。
診察すると左の下肢に軽い運動麻痺の症状がありました。しびれはないようです。
頭部MRI検査では右脳に慢性硬膜下出血が認められておりました。
総合病院に紹介して手術をして頂くことになりました。
約1ヶ月前に転んで頭を軽くうったとのことで、これが原因と考えられます。
頭部を打撲してから1-2ヶ月して頭蓋内に出血が出てくることがあるので注意が必要です。
頭痛とこくぶ脳外科・内科クリニック
78歳 女性 4-5日前から首が痛む
2012年08月31日
今まで頭痛もちではないのに4-5日前から首の痛みがあるとのことで受診となりまし
た。
最近では頭がボーとすることがあるとのことです。
頭部MRI検査を行ったところくも膜下出血が見られていました。
くも膜下出血のため水頭症となり、そのために頭がボーとしていたと思われます。
くも膜下出血は脳動脈瘤の破裂で起こります。治療はこの破裂した動脈瘤にクリップ
をかけるかコイルを入れることによって再破裂を予防することです。
何もせずに放置すると再出血を起こして、命に関わることがあります。
軽い痛みでもくも膜下出血のことがありますので注意が必要です。
HbA1C(ヘモグロビンエーワンシー)について
2012年08月30日
糖尿病の診断にはHbA1Cの値を参考にして決められます。
この数値が高い場合には糖尿病の診断がされます。また薬などの効果を評価する場
合にも参考にされます。
これは赤血球の中のヘモグロビンにくっついた糖を評価したもので、この値が高い場
合は普段血中の糖が高いと考えられます。
香川県民は、運動不足・野菜摂取不足が原因なのか糖尿病の方が多いです。
現在特定健診期間中ですので、病院で検査をしてもらいましょう。
51歳男性 右肩から右腕にかけてのしびれと痛み
2012年08月24日
最近になり右腕と肩の辺りに痛みがあり、上を向くと電気が走るような痛みがあると
のことです。
痛みのため夜も眠れなくなってきたとのことでした。
頚椎のMRIを行ったところ、頚椎椎間板ヘルニアが認められていました。
これは、首の骨と骨の間にある椎間板が後ろに飛び出してしまい、神経を圧迫するこ
とにより起こります。
症状がひどい場合はこの飛び出した椎間板を手術でとる必要があります。
まずは痛み止めなどの薬で様子をみるのが一般的です。
しびれの原因は、脊髄、脳、末梢神経などさまざまな部位が関与しますので、まずは
検査が必要です。
しびれ・こくぶ脳外科・内科クリニック
高齢者のめまい
2012年08月20日
高齢者のめまいの原因はさまざまです。
加齢に伴う平衡機能の低下、脳動脈硬化による脳血流の低下、自律神経障害が原
因になります。
その他に血圧や血糖の変動、不安症、睡眠不足などが加わるとめまいが起きやすく
なります。
筋力の低下、視力の低下もありめまいが起こったときに転倒するリスクも高くなり注
意が必要です。
まずは定期的な運動をし、血圧などのコントロールをしっかりすることがめまいの予防
に大切です。
めまいとこくぶ脳外科・内科クリニック
血管の動脈硬化の検査
2012年08月17日
動脈はゴムのように弾力性と伸縮性がありますが、年齢とともにそのしなやかさはなく
なっていきます。
動脈硬化が進むと、脳梗塞や心筋梗塞になっていきます。
生活習慣によっては10歳代から動脈硬化がみられることがあるようです。
動脈硬化の検査方法として、頚動脈エコーと血圧脈波検査があります。
頚動脈エコーは首の血管の厚さを超音波で調べる方法です。
脈波は手足の血圧を同時に測定することで血管年齢を推測します。
高血圧、糖尿病、喫煙などが動脈硬化進行の原因になります。
物忘れ、どのタイミングで病院に行くか?
2012年08月08日
何度も同じことを言ったり聞いたりする、物の名前がでなくなった、好きだったことに無
関心になった、怒りっぽくなった、道に迷うようになった。
このような症状がみられる場合は早めに病院に受診することが勧められます。
認知症は早期に発見することが大変重要です。
早期発見すると薬が有効となる可能性が高く、認知症の症状を先に延ばすことが可
能になります。
認知症とこくぶ脳外科・内科クリニック