78歳 女性 4-5日前から首が痛む
2012年08月31日
今まで頭痛もちではないのに4-5日前から首の痛みがあるとのことで受診となりまし
た。
最近では頭がボーとすることがあるとのことです。
頭部MRI検査を行ったところくも膜下出血が見られていました。
くも膜下出血のため水頭症となり、そのために頭がボーとしていたと思われます。
くも膜下出血は脳動脈瘤の破裂で起こります。治療はこの破裂した動脈瘤にクリップ
をかけるかコイルを入れることによって再破裂を予防することです。
何もせずに放置すると再出血を起こして、命に関わることがあります。
軽い痛みでもくも膜下出血のことがありますので注意が必要です。
HbA1C(ヘモグロビンエーワンシー)について
2012年08月30日
糖尿病の診断にはHbA1Cの値を参考にして決められます。
この数値が高い場合には糖尿病の診断がされます。また薬などの効果を評価する場
合にも参考にされます。
これは赤血球の中のヘモグロビンにくっついた糖を評価したもので、この値が高い場
合は普段血中の糖が高いと考えられます。
香川県民は、運動不足・野菜摂取不足が原因なのか糖尿病の方が多いです。
現在特定健診期間中ですので、病院で検査をしてもらいましょう。
51歳男性 右肩から右腕にかけてのしびれと痛み
2012年08月24日
最近になり右腕と肩の辺りに痛みがあり、上を向くと電気が走るような痛みがあると
のことです。
痛みのため夜も眠れなくなってきたとのことでした。
頚椎のMRIを行ったところ、頚椎椎間板ヘルニアが認められていました。
これは、首の骨と骨の間にある椎間板が後ろに飛び出してしまい、神経を圧迫するこ
とにより起こります。
症状がひどい場合はこの飛び出した椎間板を手術でとる必要があります。
まずは痛み止めなどの薬で様子をみるのが一般的です。
しびれの原因は、脊髄、脳、末梢神経などさまざまな部位が関与しますので、まずは
検査が必要です。
しびれ・こくぶ脳外科・内科クリニック
高齢者のめまい
2012年08月20日
高齢者のめまいの原因はさまざまです。
加齢に伴う平衡機能の低下、脳動脈硬化による脳血流の低下、自律神経障害が原
因になります。
その他に血圧や血糖の変動、不安症、睡眠不足などが加わるとめまいが起きやすく
なります。
筋力の低下、視力の低下もありめまいが起こったときに転倒するリスクも高くなり注
意が必要です。
まずは定期的な運動をし、血圧などのコントロールをしっかりすることがめまいの予防
に大切です。
めまいとこくぶ脳外科・内科クリニック
血管の動脈硬化の検査
2012年08月17日
動脈はゴムのように弾力性と伸縮性がありますが、年齢とともにそのしなやかさはなく
なっていきます。
動脈硬化が進むと、脳梗塞や心筋梗塞になっていきます。
生活習慣によっては10歳代から動脈硬化がみられることがあるようです。
動脈硬化の検査方法として、頚動脈エコーと血圧脈波検査があります。
頚動脈エコーは首の血管の厚さを超音波で調べる方法です。
脈波は手足の血圧を同時に測定することで血管年齢を推測します。
高血圧、糖尿病、喫煙などが動脈硬化進行の原因になります。
物忘れ、どのタイミングで病院に行くか?
2012年08月08日
何度も同じことを言ったり聞いたりする、物の名前がでなくなった、好きだったことに無
関心になった、怒りっぽくなった、道に迷うようになった。
このような症状がみられる場合は早めに病院に受診することが勧められます。
認知症は早期に発見することが大変重要です。
早期発見すると薬が有効となる可能性が高く、認知症の症状を先に延ばすことが可
能になります。
認知症とこくぶ脳外科・内科クリニック
中性脂肪について
2012年08月01日
血液検査をすると中性脂肪が高くなっているかたが多いと思います。
中性脂肪はエネルギーの運搬や貯蔵に関わっています。
ご飯やパンなどの炭水化物を多くとると血液中で中性脂肪に変換されて数値が上が
ります。
コレステロールと同様に動脈硬化の危険因子で、日本人の心筋梗塞患者では、コレ
ステロールよりも中性脂肪が高いケースが多いようです。
中性脂肪は、年齢、食事内容、運動で変動します。正確な値を知るためには12時間
の絶食が必要です。
お酒をよく飲む人は中性脂肪が上がりやすいようです。
脳卒中とこくぶ脳外科・内科クリニック
人間は120歳まで生きられる?
2012年07月31日
人間は誰でも老いが来て、最期を迎えます。
人間の遺伝子の構造などから考えて、人間の最長寿命は120歳とのことです。
一人でも100歳以上生きた家族がいる家系では、いない家系に比べて、90歳以上
まで生きる確率は4倍以上です。
老化には遺伝因子が関係していますが、環境因子がもっと関わっているという考えが
一般的です。
バランスのとれた食事、適度な運動など気をつけることで老化はかなり抑えることが
可能です。
頭痛外来とこくぶ脳外科・内科クリニック
49歳男性 急に左手が動かなくなる。
2012年07月30日
前日に宴会があって、帰宅後そのまま寝て朝起きたとき、左手が動かなくなっている
ことに気づきました。
左手を握る動作はできますが、開く動作が難しく時間がかかります。
左手の甲にしびれた感じがありあります。1日様子を見ていましたが、改善しないため
病院受診となりました。
診断は左とう骨神経麻痺です。
とう骨神経は手の末梢神経ですが、寝ている間に圧迫されて麻痺したものと考えられ
ます。
治療はビタミン剤などで自然に回復してくるのを待つことです。
頭痛とこくぶ脳外科・内科クリニック
32歳女性 予防薬で片頭痛が減る。
2012年07月24日
中学生ごろから頭痛があり、頭痛のたびに嘔吐して寝込んでいました。
頭痛の前には視野の外側にきらきらするものがみえてきて大きく広がっていき、やが
で消えていきます。
20分程度でその症状がよくなると、その後激しい頭痛が始まります。
市販の頭痛薬はあまり効きません。しばらく横になって一眠りするとよくなっていると
いうことが繰り返していました。
最近はストレスのせいか頭痛の回数が増えてきました。
片頭痛の予防薬にバルプロ酸という薬があります。この薬を毎日飲んでもらったとこ
ろ、片頭痛の回数が減り痛みの程度も軽くなったとのことです。
片頭痛が多い方は、この予防薬が有効な場合がありますので病院で相談しましょう。
頭痛とこくぶ脳外科・内科クリニック