未破裂脳動脈瘤について
2011年09月17日
くも膜下出血の原因は脳の血管にできた脳動脈瘤の破裂です。脳の検査をすると脳動脈瘤が見つかることがあります。歳をとれば動脈瘤ができる確率が上がりますが、70歳以上の10%に未破裂動脈瘤があるとの報告もあります。一旦破裂してしまうと3分の1の人が亡くなってしまいます。また2親等以内の方に動脈瘤があれば、自身に動脈瘤がある可能性は10%以上あるとの報告もあります。
(香川県高松市国分寺町 こくぶ脳外科・内科クリニック 頭痛外来 物忘れ外来)
神経血管性頭痛
2011年09月16日
片頭痛は、日常生活に支障をきたすほどの激しい拍動性の頭痛です。今までは血管性の頭痛といわれていましたが最近では神経血管性頭痛としてとらえられています。脳幹や脳幹付近のセロトニンの全般的な機能低下を伴う中枢神経疾患と考えられています。
肩こりと片頭痛
2011年09月15日
肩こりのため頭痛があると思っている方が多いですが、片頭痛が原因で肩や首がこってくる場合があります。この場合は肩こりの治療でなくて、片頭痛の治療が必要です。片頭痛の場合は吐き気や光音過敏など、頭痛以外の症状を伴うことが特徴です。片頭痛の場合はトリプタンの内服が必要になってきますので病院で相談しましょう。
アルツハイマー病になりやすい遺伝子
2011年09月14日
アルツハイマー病では脳の中にアミロイドβタンパクが蓄積することによって最終的に神経細胞が破壊されて認知症になります。アポE4遺伝子を持っている方は、アルツハイマー病に数倍なりやすいということが明らかになっています。アポE2や3の遺伝子の人はこのアミロイドタンパクの脳内への蓄積が少ないようですが、アポE4遺伝子をもっているかたは溜まりやすいようです。結果的にアポE4遺伝子をもっているかたはアルツハイマーになりやすいようです。
女性の脳過敏
2011年09月13日
片頭痛は女性の方が男性より2-4倍多いといわれています。その原因としては、遺伝的要因や女性ホルモンの関与が指摘されています。頭痛も慢性化しやすいようで、頭痛もちのひとも一般に多いです。もともと片頭痛をもっている人がストレスがかかったり、肩こりがひどくなって頭痛が悪化します。頭痛慢性化のメカニズムとして脳過敏があり、女性ホルモンのエストロゲンが深く関与しているようです。
肩がこる原因のひとつ
2011年09月12日
肩がこる原因の一つに姿勢の問題があります。頭の重さはボーリングの玉ぐらいあります。この重さを首で支えなければなりません。少し猫背の方は、頭が前に垂れてしまいますのでその重さを首の筋肉で支える必要があります。そうすると首の筋肉が緊張して血流が悪くなり、肩と首がこってしまいます。肩がこると、トリガーポイントが発生して関連痛としての頭痛が起こりやすくなります。
普段から姿勢に注意して、首の筋肉が緊張しないようにしましょう。
慢性の頭痛で悩んでいる方へ。
2011年09月10日
頭痛にも急性の頭痛と慢性の頭痛と分かれます。急性の頭痛であれば、ロキソニンやボルタレンなどの抗炎症剤の内服でよくなります。しかし、慢性化してしまった頭痛は、通常の痛み止めを使っても改善しません。改善しなどころか薬物乱用性頭痛になって症状を悪化させてしまうことがあります。慢性の頭痛に対しては、原因を明らかにして薬を調整すればよくなることも多くあります。
慢性の頭痛の原因はさまざまですので、まずは病院で診察してもらいましょう。
てんかんと薬物治療
2011年09月09日
てんかんは脳の特定の部位が過剰放電することによってさまざまな発作を起こす脳疾患です。人口の0.5-1%の方にみられ比較的頻度が高い病気です。多くの場合は、お薬を使うことで良好にコントロールができます。最近では数種類の新しい薬が出てきています。当院でも処方可能ですのでご相談ください。中年以降にけいれんを起こす場合は、脳腫瘍などの病気が隠れていることがありますので検査が必要です。
イブ、ナロンエースを月の半分以上飲んでいる人
2011年09月08日
イブ、ナロンエースを月の半分以上飲んでいる人は薬物乱用性頭痛の可能性があります。鎮痛薬によって脳が過敏な状態になり、また頭痛を起こしてしまう状態です。時々飲むのにはよいのですが回数が多くなると問題です。通常の鎮痛剤では効かないので、病院で相談しましょう。
急な頭痛とくも膜下出血
2011年09月07日
いままでに頭痛がない方が急に頭痛を起こしたときは、くも膜下出血や脳出血を疑い検査をする必要があります。くも膜下出血の場合は、後頭部をバット殴られたような痛みがあるなどの表現をされることがあります。なお軽い頭痛でも出血している場合があります。くも膜下出血は脳の血管に脳動脈瘤ができ、それが破裂することによって起こります。破裂した場合は早めに手術が必要です。中年の女性、喫煙者、身内にくも膜下出血を起こした人がいる場合などは特に注意が必要です。