頭痛外来
2011年07月29日
「頭痛ぐらい病気ではない」と思っていないでしょうか?市販の頭痛薬である程度痛みはコントロール可能ですが、飲みすぎると薬物乱用性頭痛になってしまいます。最近では頭痛の治療法が改善してきていますので、慢性的な頭痛で困っている方は一度病院で相談してみましょう。痛いときに痛み止めをのむだけでなく、予防薬を飲む方法で症状が改善する場合もあります。
カロリー制限で脳の老化予防
2011年07月28日
通常の7割程度のカロリーしがえさを与えなかった動物では、老化のスピードが遅かったと報告されています。このとき脳の老化も抑えられたとのことです。カロリーを抑えることで、肥満を抑えインスリン抵抗性を改善し、また活性酸素の発生を抑制します。脳の炎症も抑えられアルツハイマー発症の予防になります。若いうちから気を付けることで、病気の予防になります。
抗酸化物質コーヒーの効果
2011年07月27日
コーヒーには抗酸化物質が含まれており、適量であれば健康に良い効果を示すようです。神経細胞死を防ぐ効果があり、アルツハイマー病の予防効果もあるようです。脳卒中の予防効果も報告されています。1日に2-3杯が効果的です。カフェイン自体にアルツハイマーの原因となるベータ アミロイドを脳の中から排除する効果があるようです。
アルツハイマーとオメガ6脂肪酸
2011年07月26日
オメガ6脂肪酸は、サラダドレッシング、マーガリン、コーンオイル、マヨネーズなどに含まれる脂肪で、脳内の炎症を促進して神経細胞を壊れやすくさせます。ファーストフードに多く含まれています。これらの脂を控え、魚の脂やオリーブオイルを使うことがアルツハイマー病予防に有効です。
魚の脂はオメガ3といって、炎症を抑え、血栓ができないようにし、老化を遅くするような作用があります。積極的に魚から脂をとるようにしましょう。
アルツハイマーになりやすい遺伝子
2011年07月25日
アポE4遺伝子をもっているとアルツハイマー病になるリスクが約3倍になります。これは片親から遺伝子を受けついだ場合ですが、両親から引き継いだ場合はリスクは10倍になります。この遺伝子をもっているからといってアルツハイマーに必ずなるわけではありませんが、なりやすいということです。この遺伝子をもっている人は40-50歳台から予防対策をする必要があります。高コレステロール、糖尿病、高血圧などの生活習慣病があとアルツハイマーになりやすいので、食事や定期の運動をする必要があります。
親がアルツハイマーの場合は、注意しておいてもよいかもしれません。当院ではこの遺伝子をもっているかどうか検査可能ですのでご相談ください。
軽度外傷性脳損傷
2011年07月23日
軽く頭を打った場合、特に短時間でも記憶がなくなった場合などは、注意が必要な場合があります。頭部CTで異常なくてもMRI検査にて脳損傷が見つかることがあります。具体的にはフレア画像、ディフュージョン画像、T2スター画像で軸索損傷などの脳損傷や出血が見つかることがあります。麻痺や言語障害などはなくても、計算ができないとか集中できないなどの高次脳機能障害がみられることがあります。
また高齢の方や、血液さらさらの薬を飲んでいる方が頭部打撲のあとに脳出血をおこしやすいので特に注意が必要です。
認知症の新しい薬
2011年07月22日
認知症の新しい薬が3種類でました。いままでは1種類しかなかったので、合計4種類使えるようになりました。薬によってそれぞれ作用が違うので、使いわけが必要です。認知機能の改善効果はどの薬も認められてますが、改善の程度は大きな差はないようですが、文献的には、アリセプトと新しい貼り薬がよりよかったようです。メマンチンは他の薬と作用が異なります。NMDA受容体を阻害することで神経細胞死を抑えることが期待されています。
メニエール病
2011年07月21日
メニエールとはフランスの内科医の名前でめまいの原因として内耳が原因となることがあることを示した人です。病態として内耳の内リンパ液が増えた状態が原因といわれています。内リンパ水腫の原因の一つとしてはストレスが関わっていると言われています。女性は30代、男性は40代に多く認められます。
症状としては、20分から数時間続く回転性のめまい、吐き気嘔吐、耳鳴り、難聴が認められます。脳梗塞や脳腫瘍などとの鑑別が必要ですので、症状が続く方は脳のMRI検査が必要です。
高齢者のめまい
2011年07月20日
高齢者のめまいの原因は多岐にわたります。年齢に伴う平衡機能の低下、脳動脈硬化による脳血流の低下、自律神経機能の低下などが原因です。これに血圧の変動や、不安、睡眠不足が加わるとめまいが起こりやすくなります。
高齢者は、脳のMRI検査をすると無症候性の脳梗塞を起こしている場合があります。脳動脈硬化が原因ですが、このような場合は脳の血流が悪くなりやすい状態であると言えます。
血圧が高くなる遺伝子
2011年07月19日
日本人の多くは高血圧になりやすい体質をもっています。日本人に昔から脳卒中が多い理由のひとつと考えられます。体の中に塩分をためやすい遺伝子があり、この遺伝子を持っている人は高血圧になりやすいです。この遺伝子をもっているひとは積極的に塩分を控える必要があります。逆にいうと塩分に注意することで、血圧をある程度コントロールすることが可能です。当院ではこの遺伝子をもっているかどうか判定する検査を行っておりますので、ご相談ください。